ニューバランス NEWスパイク『442V2』スタッフレビュー
"努力"を続ける部活生へのスパイク「442」シリーズから「442 V2」が登場!
発売に先駆け、その「442 V2 PRO HG」を試し履きさせていただきましたので、前作から改良された点を中心に、詳しくご紹介していきたいと思います。
また、今回はより「442 V2」について知るために、構想、製造、すべての過程に携わられているニューバランスジャパンの石橋さんにサッカーショップKAMOオンラインストアの名久井がお話をお聞きしました。
名久井 :
本日はよろしくお願いします!
石橋さんはニューバランスでどのような役割を担っているのですか?
石橋 :
私は商品企画フットウェア部FOPチームに所属していまして、複数カテゴリーを担当しているのですがニューバランスがFootballカテゴリーを立ち上げ当初からFootballを担当しております。
自分の役割としては、日本のFootballを楽しんでプレーする人たちに満足いただける商品をGlobalチーム連携しながら開発・デザインチームと共に作り上げいくことになります。
毎シーズンワクワクしていただけるような商品を提案出来ることはとてもやりがいのある仕事になります。「442」はその一つでもあります。
名久井 :
改めて「442」とはどういったスパイクか教えていただいてもいいでしょうか?
石橋 :
442は日本発信で開発された商品になりまして、日々サッカーを楽しみ、厳しい練習や試合を頑張っているプレーヤーに向けた履き心地にこだわった「フィッティングコンセプト」のサイロになります。
名久井 :
「442」は今回のモデルが2代目になると思うのですが、前モデルからどのような改良がされたのでしょうか?
石橋 :
大きくは3つの改良ポイントがございます。
1、ラスト(木型)を見直して新しく作成したnew football lastによるフィット感の向上
2、新しく開発したHG Plateによるプレー中の安定感と操作性の良さ
3、大幅な軽量化
それらを絶妙なバランスでパッケージしNB史上最高の履き心地を達成いたしました。
名久井 :
特に手に持った時の"軽さ"にはびっくりしました。
石橋 :
足入れしてもらうとより軽量感が伝わると思います!
名久井 :
今回は引き続きレザーを採用しているということですけれども、どうしてレザーを採用されたのでしょうか。
石橋 :
「442」はフィッティングをコンセプトにしているスパイクです。
フィッテイングを重視した際に、レザーのスパイクであれば自分の足形に馴染ませ育てることが出来るので、特に足でプレーするスポーツであるfootballにおいて足元のストレスを極力減らすことができます。そのためレザーを使用しています。
名久井 :
このレザーはどのランクのレザーが使われていますか。
石橋 :
履いていただいているPROモデルに関しては、カンガルーレザーを使っています。
名久井 :
確かに触ってみるとかなり柔らかく、足馴染みも早い印象でした!
名久井 :
ラスト(木型)が変更になったとのことですが、どうしてラストを変更されたんでしょうか。
石橋 :
よりフィットを高める為にラストの見直しを図っております。
その中でもつま先の高さ、角度、さらにはかかとの周りのフィット感を高めております。
名久井 :
つま先の部分の高さを変更したとのことですが、前作の方が少し高く足の指先の自由度はあったように感じました。
石橋 :
パフォーマンスが向上するよう、よりタイト フィットの設計にしましたが足の指が窮屈にならない、また力を入れたときにキュっとできるようなスペースは保たれています。
例えばパンチをする時を想像していただきたいのですが、拳を固めたほうがより強いパンチが打てると思います。
これはシュートを打つ時も同様で、つま先をしっかり固めることによって強いキックができます。
名久井 :
かかと周りや履き口の変更点はいかがでしょうか。
石橋 :
かかとの倒れ方を調整して、かかとの収まりがより良くなることでフィット感を高めています。
石橋 :
履き口周りも前作より若干高めに調整してまして、足首周りフィット感を高めることに成功しています。
また、履き口の中にはピローと言われる凹凸のあるクッションが備わっています。これにより足のズレをしっかり抑え、靴下との相性もさらに高めてくれます。
名久井 :
アウトソールですが、HGモデルの見た目がFGに近いと感じました。
どんなグランドにも対応している耐久性なのでしょうか。
石橋 :
天然芝や人工芝、さらには日本特有のハードグラウンドと言われる土のグラウンドにも対応したHGとして開発されています。
もちろん前回のHGに関しても日本のあらゆる環境に対応するソールとして作られています。
名久井 :
今では人工芝も増えてきてるので、毎回いろんなグランドに合わせてFGやHG、AGだったりと使い分けなくてもこの1足で十分なのは、万能性があって良いですね。
名久井 :
前作から比べると35g軽くなったということなのですが、やはり現代サッカーをする上でスパイクの軽量化というのは重要なのでしょうか。
石橋 :
現代サッカーではオフザボールの動きが重要で、常にアクティブに動き回っています。
そのなかでやはり足元の軽さというのはとても重要な要素になってくるのかなと思います
名久井 :
確かに90分走る上では軽さというのが重要な部分になりますね。
実際に手に取ってみるとびっくりするぐらいの軽さになっているので、ぜひ持っていただきたいですね。
名久井 :
V2と前作のV1を履き比べてみたのですが、V2を履いた時に若干横幅にゆとりがあるように感じたのですが、これはラストの変更が要因でしょうか。
石橋 :
かかととつま先のバランスを取るためにはラスト全体の形状が変わってきますので、その中でゆとりを感じたのかなと思います。
石橋 :
つま先部分はいかがでしょうか。
名久井 :
前作と比べて若干低くなってると思ったのですが、足の自由度については特に違和感なく履くことができました。
名久井 :
ここからはサッカーの基本の動きである『蹴る』、『止める』、『走る』という動作に分けて「442 V2」がどのようにサポートしてくれるかお聞きしたいと思います。
『蹴る』、『止める』と言ってもシュートやパスなど強度が違ったりしますが、「442 V2」の強みは何でしょうか?
石橋 :
新しいHGソールの安定感だと思います。
トラップ、パス両方に言えることですが、どちらのアクションでも瞬間的に片足立ちになるので軸足が重要だと思います。
石橋 :
もしスパイクが安定感でなければ片足立ちした軸足がブレ、プレーヤーの求める正確さが発揮できなくなります。
しかもゲーム中はそれを瞬間的にアクションしなければいけません。
その安定性をサポートするために“442V2 PRO HG”で初搭載となる新しいHGプレートは最適な剛性を持ち、つま先も自然なカーブに修正し足裏全体で地面も接地を感じることが出来るソールに仕上がっています。
なので安定感のあるHGプレートの上で思い通りのプレーが出来るようになると思います。
名久井 :
次に『走る』ですね。
『走る』では『ドリブル』についても触れていただければと思います。
スプリントやゆるやかに長距離を走ったり、ドルブルの時など『走る』に対する「442 V2」の強みは?
石橋 :
『走る』という動きは軽さが重要になります。
例えば50g違うだけで、後半残りわずかの時間帯の疲労感やストレスがまったく異なるものになります。
横や後ろへの動きに関しては、ソールの丸形スタッドがどの方向に対してもスムーズに動くことができる設計となっています。
名久井 :
本日はトップモデルの「442 V2 PRO」を履かせてもらいましが、PROモデル以外のラインナップについても少しご説明していただいてもいいでしょうか。
石橋 :
『TEAM』モデルはアッパーにソフトフルグレインレザーを使用したモデルとなります。
フルグレインレザーはカンガルーレザーと比較して厚みはありますが、レザーならではの足馴染みの良さはしっかり発揮できるモデルとなっております。
耐久性もカンガルーと比較すると高いので練習からガンガン履いてもらえるとありがたいと思います。
ラストはV1で使用した2Eラストを使用していますので、足幅でお悩みの方はお試しいただけたらと思います。
また、TURF、INDOORモデルもラインナップしていますので是非ともあらゆる環境で442V2を体感いただけたらありがたいです。
名久井 :
石橋さん本日はありがとうございました!
石橋 :
こちらこそありがとうございました!
ニューバランスジャパン 石橋さんとの対談の様子をYouTubeに公開しています。
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