The Nike Tiempo Emerald
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Nike Tiempo History

  • 【登場】

    1994年、ティエンポはアメリカで開催された世界大会でデビューしました。
    ブラジル対イタリアの決勝戦でピッチに立った選手のうち、約半数がこのティエンポを着用し、世界から注目を浴びました。

    その時から今に至るまでティエンポは試合をコントロールする偉大な選手達の足元を支え続けています。
    アメリカの世界大会でゴールデンボールに輝いたロマーリオをはじめ、エリック・カントナ、ロナウジーニョ、トッティ、ピルロ。時代を切り開いた選手の足元にはティエンポがありました。

    今なお色褪せないクラシックなフォルムは30年の時を感じさせません。

    ティエンポとはスペイン語で『時』を意味します。
    30年の時、変わらない信念で脈々と紡がれてきた遺伝子と最先端のテクノロジーの融合、それが現在のティエンポXです。

    今回ローンチされたのはそのティエンポXをベースにティエンポのデビュー30周年を記念したスペシャルエディションです。
    ティエンポの歴史を振り返りながら、最新のテクノロジーに触れていきたいと思います。

  • 【歴史】

    [ナイキ ティエンポ プレミア]1994年

    この写真は1994年、サッカーショップKAMOのスタッフが、視察としてアメリカを訪れ、3位決定戦、準決勝、決勝を現地で観戦し、選手が着用している姿に大いに触発され、当時日本国内では未発売だったこのモデルをアメリカの「NIKETOWN」で購入してきたものです。

    今なお色褪せない完成されたクラシックなフォルムは30年の時を感じさせません。
    このモデルはあまりに完成されていたため、大きな仕様変更は約10年間行われませんでした。

    モデルチェンジが今ほど頻繁で無かったという背景もありますが、それだけこのモデルにナイキが信頼を置いていたことが伺えます。

  • [ナイキ ティエンポ エア レジェンド]

    1994年のナイキ ティエンポ プレミアの登場から10年以上が経過した2005年、満を持して大きなモデルチェンジがなされました。

    このモデルはZOOM AIRソールプレートが搭載され、クラシックとテクノロジーが融合した現代のティエンポの原型ともなるものでした。

    この年バルセロナで絶対的な存在として君臨したロナウジーニョがFIFA最優秀選手賞とバロンドールを受賞。世界最高の選手がサンチャゴ・ベルナベウでライバルチームのサポーターからスタンディングオベーションを受けた際に着用していたのもこのモデルでした。

  • [ナイキ ティエンポ エア レジェンド2]

    ティエンポ プレミアからエア ティエンポ レジェンドまでは10年を要しましたが、ナイキ エア ティエンポ レジェンドは翌年の2006年にアップデートが行われます。

    それはサッカーの進化のスピードがあがったことを意味し、また、それに呼応するようにナイキの革新のスピードがギアチェンジしたことを意味するのかもしれません。

  • [ナイキ ティエンポ レジェンド3]

    2009年にティエンポ レジェンド3が登場します。

    このモデルは前モデルからティエンポらしい純粋なアップグレードの進化を遂げたもので、市場でも大いに受け入れられました。

  • [ナイキ ティエンポ レジェンド4]

    2011年に出たこのモデルは前作と打って変わり、大きな変化を見せます。

    カーボンのアウトソール、革新的なフライワイヤーを採用したアッパーを搭載し、ティエンポ史上最軽量を誇りました。
    ショートタンでモダンな外見となり、ティエンポの大きな変革の1つのポイントとなったモデルでした。

  • [ナイキ ティエンポ レジェンド5]

    ティエンポ レジェンド4よりさらに軽量化されたティエンポ レジェンド5は2013年にリリースされました。

    前年にリリースされたAll Conditions Control(ACC)搭載のこのモデルはスペシャルエディションも多くリリースされました。
    写真の"Touch of Gold"は見た目にも完璧な一足でした。

  • [ナイキ ティエンポ レジェンド6]

    レジェンド4、レジェンド5と継続して採用され人気を博したキルト状ではなく、極力ステッチを少なくし、より素足感覚を追求したティエンポ レジェンドが2015年にリリースされました。

    シュータンとアッパーが一体となった構造も初めて採用されたモデルでした。

  • [ナイキ ティエンポ レジェンド7]

    初めて一体型フライニットを採用したティエンポ レジェンド7は前モデルリリースから2年後の2017年に登場しました。

    ジェラール・ピケやセルヒオ・ラモスなどがアイコンとなり始めたのはこの頃からです。
    「Just Do Itパック」として2018年に発売した写真のモデルはティエンポ史上最大の売上を記録しました。

  • [ナイキ ティエンポ レジェンド8]

    2019年にティエンポ レジェンド8は登場しました。
    ティエンポ レジェンド3がそうだったように、純粋なアップデートを行ったこのモデルは、ティエンポ レジェンド7同様に多くの人に受け入れられ、ナイキのセールスに大きく貢献しました。

    ダイヤモンド型の加工がされたアッパーはステッチが無く抜群の素足感を実現しました。

  • [ナイキ ティエンポ レジェンド9]

    プレミアムカンガルーレザーが採用された最後のモデルとなったティエンポ レジェンド9が発売されたのは2021年でした。

    前作よりもさらに軽量化されたこのモデルは、2024年4月現在、ナイキが到達したレザースパイクの最終形と言えます。

  • [ナイキ ティエンポ レジェンド10]

    2023年9月にリリースされたティエンポXは初代から続くレザーの採用に終止符を打ちました。
    ティエンポがティエンポたりえるのは、フィット、タッチ、そしてコントロールの追求であり、それは必ずしもレザーである必要はないという決断でした。

    そうは言っても本当にそれが人工皮革で実現可能かと不安視する声も少なからずありましたが、タッチとフィットはプレミアムなレザー感そのままに、強度の高いゲームでもガッチリとホールドして強力にサポートするフライタッチプラスが、その声を一蹴しました。

    強豪校で実施した試履会でも過去に例を見ない評価の高さで、その場で購入を決めるプレイヤーが続出したことがそれを証明する何よりの証拠となりました。

    そのティエンポXをベースにティエンポの30周年を記念してリリースされたスペシャルエディションがこの『Emerald』。
    光沢を持つ輝くグリーンカラーは30周年をセレブレートする意味が込められています。

"30年の歴史が繋いだボールタッチの極み"