指導いただきました中村俊輔さんにインタビューさせていただき、
中村さんの経験や指導の考え方、スパイクのこだわりなどをお話しいただきました。

-本日のイベントの感想をお伺い出来ますか。

単発の指導で急に何かが変わる事はないかもしれないですが、
自分も小学四年生ぐらいの時にプロ選手のサッカー教室で学んだ内容が自分の中に残っていますので、
今回のイベントで出会った選手達にとっても大事な時間となり、指導内容が残ってくれれば嬉しいです。

-中村さんが現役時代に取り組んでいた事やユース世代に取り組んでほしい事はありますか。

自発的に考えて取り組む事が大事だと思いますので、取り組んでもらいたい事はないです。
自分は、技術系のMFなので、朝はリフティングボールでボールコントロールの基本練習、夜はキック系と1対1の練習に取り組んでいました。
高一時に高三の先輩にボールを取られる傾向があったので、どうすればボールが取られない様にキープ出来るか、前向きと後ろ向きの状況で練習していました。
練習の効果はすぐに出て、高一の途中ぐらいからキープがだいぶ楽になりました。
また、どうして効果が出たのか考え、同じ練習でもより難しくする事や違う練習をする事、シチュエーションを想像して練習していました。
短所を消すよりも長所を伸ばすためにどの様な練習が必要か考えメニューに入れていました。

-中村さんはテクニカルなイメージがありますが、プレー中の思考をお伺い出来ますか。

常に相手の逆をとりたいという欲があります。
サッカーは機械的だと捕まりやすいので、相手が寄せてきたらパスをやめる事や見ていないふりをして味方を使う事、動かないふりをして急に動きだす事で相手に捕まりづらくなります。

-120%の力を発揮するための準備やルーティンはありますか。

良いプレーをするためにどうすればいいかを一週間かけて整理する事で、準備で差を付けられない様に、準備で差を付けられる様にしていました。
身体面もメンタル面も絶対に良いプレーをする事を意識して生活をしていれば、早く就寝して食事も気を使い、練習の質もどうすれば良いか考えます。
そして、準備内容を分析→練習のプランニング→試合に出場→結果が出せる の繰り返しです。

-必要な事を整理して自己分析する事が大事なのですね。

高校にメンタルコーチがいた事でサッカーノートを付け始めましたが、自分にすごく合っていました。
書いている間に想像して文字に起こして、さらに内容を見返す事で、自分と向き合う時間が自然と長くなりイメージが出来ますので、行為自体が良かったと思います。
サッカーノートを付けたから上手くなるわけではないのですが、反省する事や良い部分と悪い部分を自分で探す事、足りない部分を人に聞く事の繰り返しで成長出来ると思います。

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SPECIAL INTERVIEW
中村俊輔さん、横浜市立東高等学校 藤原監督と選手3名にインタビューさせていただきました。
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