PSG ACADEMY

INTERVIEW

@かえつ有明高等学校 2023.7.30 Sun.

01

風間 八宏 セレッソ大阪/
スポーツクラブ技術委員長

サッカーショップKAMOがNIKEと共に立ち上げた
『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』の活動の
特別編として訪れたかえつ有明高等学校。

技術面(オンピッチ)の講師としてお招きした風間氏にインタビューを行いました。

  • 知りたいという気持ちがすごく強い

    ークリニックの話が来た際にどう感じられましたでしょうか。
    また、特別な工夫や準備はされたのでしょうか。

    いろいろなところで、子供たちや指導者、たくさんの人に会ってサッカーを伝えていきたいといつも考えていますので、もちろん喜んでお受けしました。

    選手や環境が変わることは僕の中では普通のことで、僕自身その場に行って選手を見てから指導内容を決め、指導中にどのような選手がいるのかをしっかり見たうえで変更していくので、そういう意味では特別な工夫や準備はなかったです。

    ーイベントの率直な感想をおうかがいできますでしょうか。

    選手達が上手くなりたい、上手くなるために何をすればいいか知りたいという気持ちがすごく強いと感じました。今の若い選手達は理解力がものすごく高いので、しっかりと伝えることが改めて大事だと感じました。

    指導中の一番の変化は目がそろってきて、言葉が通じるようになったことです。例えば”止める”の定義がはっきりすれば、どの状態が”止める”の成功かをみんなの共通認識として思い浮かべることができるようになる。ゲームでいつもと違うチームの人たちが一緒になったとしても声がしっかり出てパスが繋げていましたので、いろんな技術の定義をそろえていくことはすごく大事だと思いました。

    全ての技術がゲームで武器になることをこちらが理解していれば、そのトレーニングがゲームでのプレーに繋がります。ですが、トレーニングとして伝えてしまえばプレーに繋がりません。ゲームの中でどれだけ武器になるかを伝えていきながら、ゲームの中で成功させることが一番大事だと思います。

  • 取り組むようになるかどうかが一番大事

    ー選手達に伝えたいことや取り組んでもらいたいことはありますでしょうか。

    今日お伝えしたことをしっかり取り組んでほしいです。
    取り組むようになるかどうかが一番大事なので、選手が取り組むようになる指導をしたと思います。今まで指導したチームの選手もグラウンドに出てきたらみんな”止める・蹴る”の練習をやっていて、それはなぜかというと自分の位置を確認して練習に入るための準備をしている。
    取り組むようになって初めて選手が成長していくスタートになりますので、そのきっかけにちょっとでもなればいいなと思います。

    ー練習時から試合までのマネジメントやプロセスなどで重視していることや、風間氏のような指導者になるために必要なことを教えていただけますでしょうか。

    いろいろなことをやらなくてはいけないので難しいですが、一つは“選手の目をそろえる”、目がそろったら“基準をそろえていく”、基準を秒数にしていく。
    秒数は速さなので、速さを明確にすることで共通の理解をしっかり作っていく。
    秒数は目に見えて分かることなので絶対に明確にしないといけないですし、目に見えない気持ちや感情は語り出したら何も起こらないので、みんなが見える基準の中で話をしていく。

    あとは、「KAZAMA JUKU PROJECT」に来るのが一番良いです。(笑) ですが、勝ったチームから学ぶのではなくサッカーの本質を学ぶことです。サッカーの本質を学ぶとまだまだできていないことが山ほどあるので、サッカーの本質をしっかり自分の目で伝えることが一番大事なことです。

  • “自分に期待しよう”

    ー最後にサッカーを頑張る少年少女へ一言お願いいたします。

    いつも言っていることですね。“自分に期待しよう”とそれだけです。

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