全国のサッカーショップKAMOのお客様の中から、特に際立ったナイキ ファントム愛好家(=PHANTOM FREAKS)の方に直接コンタクトし、サッカー遍歴を聞き出すシリーズ企画。

この企画最後の回となる第三弾は、4月から大学に進学する予定の現役高校生。
ファントムを着用し続ける理由と、これまで、そしてこれからのサッカー人生について聞いてきました。

藤島 優吹Fujishima Yubuki

大徳サッカースポーツ少年団
セブン能登
桐生第一高等学校

  • PHANTOMとの出会い

    ー本日はよろしくお願いします。
    まず初めにファントムを履き始めたきっかけと、ファントムのどこを気に入って履き続けているのか、という点をお聞きできますでしょうか。

    ファントムを履き始める前の話になりますが、まず小学校でサッカーを始めた頃から僕はナイキを履き続けています。
    最初はデザインで選びました。誰かに憧れてとかではなく、見た目がすごく気に入って選んだのを覚えています。マーキュリアルだったと思います。そこからほとんど目移りすることなくナイキを履き続けています。

    ファントムは中学2年の時にファントムビジョンを履いた時から履き続けています。
    足に本当にピタッとフィットして、足の中でずれることが無く、ボールコントロール時にストレスが無いのが着用し続けている一番の理由です。

    ファントムGTになって紐が出てきて、デザイン的にはGTの方が好きで、特にオレンジのカラーは一番のお気に入りでした。フィット感もファントムビジョンと遜色無く、ずっと履き続けていましたが、新しく出たファントムGXではファントムビジョンで搭載されていた紐を隠す仕様(ゴーストレース)が復活して、さらにデザインもカッコよくて、着用するのがすごい楽しみです。

  • サッカーとの出会い

    ーナイキと共に歩んできたサッカー人生ですね。カスタマーインタビューだとは思えない、メーカーさんの仕込みなんじゃないかと思うくらいに良い方に巡り合ってしまいました。
    これまでのサッカーとの関わりについて聞かせていただけますでしょうか。

    保育園で遊びでボールを蹴っていて、それがとにかく楽しかった記憶があります。
    兄が2人いてどちらも野球をしていたので、普通に考えると野球をやってておかしくなかった環境なんですが、その環境の影響よりもボールを蹴る楽しさがぜんぜん上回って、他の習い事もほとんどせず、サッカーだけにのめり込んでいきました。

    小学校では家のすぐ近くにあった少年団に入ったんですが、その少年団がたまたま強いチームで、小学5年生の時には県大会で優勝することができました。
    周りもサッカーをしている人が多かったです。

    チームの中でも比較的うまい方だったと思います。ポジションはFWでドリブルが好きで、強みだったと思います。そこには自信を持っていました。クリスティアーノ・ロナウド選手やネイマール選手のプレーをよく見ていました。

    練習はよくやっていたと思います。
    自主練もチームの中では一番やっていたんじゃないかなと思います。家の中でもボールを蹴ってましたし、どこに行くのにもボールを蹴って行ってました。

    中学になると家から少し遠い、県内では強豪と呼ばれるチームに移りました。
    全国大会にも出ることができましたが、全国大会のレベルに打ちのめされました。
    Jリーグの下部組織や、強豪と言われるチームは、止める・蹴るのレベルが明らかに違いました。

  • 大きな挫折

    ー今回の特別インタビューは藤島様が最後で3人目になるんですが、少し企画意図が変わってしまうくらい、本当に皆さんが高いレベルでプレーされていて戸惑っています。ファントム着用プレーヤーだからそうなのか、因果関係が不明ですがとても興味深いです。
    現在高校三年でもうすぐ大学に進学されると思いますが、高校でのサッカー生活はいかがだったでしょうか?

    中学の時に全国大会で打ちのめされた経験から、全国大会に出るような強豪校で自分をレベルアップさせたくて、とにかくサッカーに打ち込む環境をと考えて、親元を離れて寮生活をスタートしました。

    親も「自分で決めたことなら」と気持ちよく送り出してくれました。朝早くからお弁当を作ってもらったり、送り迎えしてもらったり、僕がサッカーが良い環境でできるために自分のことよりも優先してバックアップしてもらってたので、そこでとことんまでやるぞという覚悟ができた気がします。

    さすが強豪校で、ずっとトップチームにあがれなかったですが、なんとか3年の前期にあがることができ、後期にはレギュラーを勝ち取ることができ、プレミアリーグに出ることもできました。

    出れない間、自分の良さはボールを持った時だと思っていて、そこを伸ばすことだけを考えてやってました。でもある遠征があって、すごい多くの試合をやった時、ポジショニングも弱いし守備も弱いし、もっとぜんぜんやるべきことがあると感じて、そこを意識してプレーすることで、自分でも感じられるくらい一段上に成長できました。

    ただ、この高校に入る時に一番の目標としていた選手権、シードで初戦となった試合であっけなくPKで負けてしまいました。自分もPKを蹴って止められて、すごく辛い体験でした。

  • これからのサッカー人生

    ー強豪校ですごいがんばってレギュラーを掴みとったにも関わらず、憧れだった選手権に出ることができなかったのは辛い経験ですね。その経験から得られたことはありますか?
    また、サッカーに向かう姿勢として日頃から心がけていることを教えていただけますか。

    日頃から心がけていることですが、思ったことは伝えるようにしています。
    意見の違いに躊躇せず、チームが良くなると自分が思うことは口に出します。意見が食い違う時もぜんぜんありましたが、強くなりたいという共通認識があったから、そういった話し合いも建設的にできたと思います。

    あと、高校からはボランチのポジションでプレーすることが多くなりましたが、真ん中のポジションで試合を優位に進められるよう、頭を使ってすごく考えてプレーするようにしています。でも『頭を使って』と試合中に考えているうちはまだだめだと思っていて、それを意識しなくても自然に一番最適な判断ができるように練習して、バルセロナのデ・ヨング選手のように、試合全体をコントロールできる選手になりたいと思っています。

    選手権予選で負けた悔しい経験をまだ完全に消化しきれていないですが、とことんまでやりきると高校に入る時に誓ったので、とことんやります。

    大学も高いレベルの環境を選びました。まずは試合に出ることを目指します。
    この高いレベルで活躍することができたらその先にプロが見えてくると思っています。

    また寮生活になり、周囲に遊ぶところも少ないサッカー漬けの毎日が待ってます。全国から集まった歴戦の人達に囲まれることになります。そんな環境でどこまでやれるか、もちろん不安もありますが、期待にワクワクしています。

あと書き

今回で最終回となるPHANTOM FREAKS。最後に取材させていただいたのは4月から大学に進学する現役の高校生。一点の曇りも無く「プロを目指している」と言える純粋さを目の当たりにし、外野の声を気にして自ら可能性を潰してしまっていないかと自問する機会をもらったインタビューになりました。

ファントム愛好家を購買履歴から抽出し、個別にコンタクトを取らせていただき、『ファントムを愛用している方はいったいどんな人なのか?』にスポットを当ててインタビューを実施した今回の企画。

偶然なのか必然なのか、取材させていただいた方全員が本当にとても魅力的で、周りに左右されない、まさにファントムのコンセプトそのもののような方で、出会うことができてとても刺激を受けました。

サッカーの持つ魅力も再確認することができ、そのサッカーに向き合う皆様を今後も全力でサポートしたいとあらためて思えた企画でした。

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