NIKE FOOTBALL ACADEMY

INTERVIEW

@敬愛学園高等学校 2024.12.21 SAT.

鈴木 大地 ライキネ代表

サッカーショップKAMOがNIKEと共に立ち上げた
『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』の活動の
第10回として訪れた千葉県 敬愛学園高等学校サッカー部。

“NIKE FOOTBALL ACADEMY”と題した今回の企画について、
オンピッチの講師にお招きした
鈴木 氏にインタビューを行いました。

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  • シンプルで簡単な動きでエラーが起きているという事は、サッカーの複雑な動きの中でもエラーが起きている

    ーオフピッチ講義を終えて率直な感想を教えてください。

    鈴木: 選手の反応が1番嬉しかったです。
    最初は少し硬い感じが見られましたが、トレーニング最後になるにつれ選手達の表情変わっていきましたので、とてもよかったと思っています。

    ー講義中に印象的な場面はありましたか?

    鈴木: 簡単そうで難しいトレーニングが多くあったと思います。
    もも上げのトレーニングで9割程度の選手がエラーを起こしており、シンプルで簡単な動きでエラーが起きているという事は、サッカーの複雑な動きの中でもエラーが起きていると思います。
    この部分は伸びしろだと思いますので、今後の成長に期待したいです。

    ーオフピッチのトレーニングが実際のプレーで活きていると感じた部分はありますか?

    鈴木: 今回のトレーニングでは情報を知覚・記憶・推論して判断する一連の流れを素早くかつ正確に行う話をさせていただき、吉永さんも頭の角度や周りを見る事を話されていたのでオフピッチとの連動を感じました。
    見る事が知覚、情報を得る要素になってきますので、オフピッチトレーニングの結果、周りを見ながらプレー出来ていたかと思います。

  • 新しい脳の繋がりが増えると、脳の能力、柔軟性、判断速度が向上する

    ー講義に向けて特別な準備や工夫はされましたか?

    鈴木: チーム分けと5つのプランに分けてトレーニングを考えていて、最初の反応やチームが抱えている課題等に応じて、解決するためのトレーニングを処方箋として提供する形をとっていますので、今回も同様なイメージで準備しました。

    ー脳トレーニングについて教えてください

    鈴木: 脳トレと運動を組み合わせた簡単そうで難しい運動となります。
    この運動で脳を混乱させ渋滞を起こす事でドーパミンを流して、結果的にシナプス形成を促し新しい脳の繋がりを作るトレーニングになります。
    新しい脳の繋がりが増えると、脳の能力、柔軟性、判断速度が向上すると言われており、そのような運動を提供しています。

    ーどの様な取り組みをされていますか?

    鈴木: 僕自身、実際に世界各国に赴き色々と現場を見た中で、脳を鍛える文化はまだまだ日本に広まっておらず継続した取り組みが出来ていない現状を目の当たりにしました。
    文化や骨格など異なる部分が多いので、海外と同じトレーニングを日本で行っても合わないと感じ、様々な場所で学んだ脳トレーニングを集約して再構築した運動を提供しています。

  • 脳トレーニングは様々な分野の選手にプラスになる

    ー海外選手と日本人選手の違いは感じますか?

    鈴木: 海外選手は周りの目を気にせず、自分自身にとてもフォーカスしていると感じます。
    失敗を恥ずかしからず、自分を信じて取り組むという選手が多い傾向があると思いますが、日本はシャイな選手が多く、失敗して「もうダメだ」と落ち込んでしまう選手が多いと思います。
    挑戦するマインドや失敗が悪いという様な文化が根付いていると思いますので、練習の取り組み方にも違いが出ていると感じています。

    ートレーニングで意識されている事を教えてください。

    鈴木:指導者自身が挑戦をする姿を見せる事が大事だと思います。
    本来、指導者が失敗をする事は選手からすると「失敗する人に教えてもらいたくない」と思われてしまう事もあると思います。
    私は挑戦する大切さを伝えたいので、失敗も含めて挑戦する姿を選手達に見せたうえで“やろうぜ”と伝えるのが良いと思います。

    ー脳トレーニングをする事でプレーにどの様な向上がありますか?

    鈴木:私自身は、プレッシャーの中では1つの事しかできない傾向がありましたが、トレーニングに取り組んでいく中で複数の事に注意を向けながら高いパフォーマンスを発揮できるようになりました。
    選手達からは情報をキャッチする速度が上がったと言われています。
    例えば、情報を得る時間が0.5秒だとして、トレーニングに取り組み0.2秒に速度が上がる事で0.3秒の時間が余裕に繋がります。
    脳トレーニングは様々な分野の選手にプラスになると思っています。

  • 挑戦する事や失敗は悪くないというマインドを選手達に伝える事が大事

    ートレーニングで意識すべて事を教えてください。

    鈴木: T「楽しい」Y「予想外」N「慣れない」運動を行う事で、ドーパミンを促して新しい神経管の繋がりが増え、脳の能力と柔軟性、判断速度を向上させますので、今までにやった事の無いトレーニングや物事に挑戦してほしいです。
    その中で、挑戦する事や失敗は悪くないというマインドを選手達に伝える事を大事しています。

    ー日頃から取り組めるトレーニングはありますか?

    鈴木: 短期記憶向上トレーニングは日頃から取り組めるトレーニングだと思います。
    サッカーであれば、四角の中に物をたくさん置きドリブルをしながら物を記憶して、10秒たったら目を閉じてどこに何があるかを答えるトレーニングはおすすめです。

    ーユース年代の選手達の印象を教えてください。

    鈴木: パスやシュート等の基本技術は、昔に比べとても優れていると思います。
    グローバル化が進みYouTubeでいつでも情報を得られる時代になっているので、そういった部分も起因して基本技術が優れていると感じています。

    ー選手達に不足している部分はありますか?

    鈴木: 自分が決断した事に対して思い切り取り組む気持ちは足りない部分かもしれません。
    周りの目を気にしながらトレーニングを行い、失敗してやめてしまう選手が多いと感じています。
    まずは挑戦して、失敗したら次どうしたらいいのかを考えてまた挑戦する繰り返しが人生において成長に繋がると思うので、とにかく挑戦してほしいと思います。

  • サッカーを全力で楽しんで取り組んでほしい

    ー本日は「ズーム マーキュリアル ヴェイパー 16 エリート AG-PRO」を着用いただきましたが、スパイクの進化を感じますか?

    鈴木:Flyknitのフィット感が履きやすく、とにかく軽かったです。
    ターンもやりやすくスパイクの進化を感じました。
    選手はナイキのスパイクを買った方がいいです。(笑)

    ー最後に全国のサッカープレーヤーにアドバイスお願いします。

    鈴木:今の子供達は恵まれていると感じていますが、その環境を当たり前だと思ってほしくないです。
    1日1日大切に過ごし、サッカーを全力で楽しんで取り組んでほしいと思います。
    苦しい事も多くあると思いますが、諦めたら試合終了なので、何度も繰り返し挑戦して今後の夢に向かって取り組んでほしいと思います。

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OTHER INTERVIEW
 

オフピッチとオンピッチの講義の様子をレポートでお届けします。

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