特別講師をお招きしたオフピッチとオンピッチの講義の様子をお届けします。


『Nike FC presented by Soccer Shop KAMO』の活動の第10回目は、
千葉県 敬愛学園高等学校 サッカー部にて実施。
NIKE FOOTBALL ACADEMY オフピッチ KICK OFF。
オフピッチでは、「ライキネ代表」鈴木氏が、
『脳科学でスピードを上げる。』テーマの講義。
脳の技術が低いとプレーの質が落ちるので、脳レベルを上げて全員が理想を実現出来るトレーニングを実施。
脳のスピードを上げるためには、神経間のつながりを増やしドーパミンを出す事が必要。
ドーパミンを出す事で脳の柔軟性・発想力が上がり、スピードを上げる事が出来る。
T「楽しい」Y「予想外」N「慣れない」頭を使ったトレーニングを通して、
神経間の新しいつながりを生み出す方法を伝えた。
簡単そうで難しいトレーニングに選手達も声を上げ積極的に取り組んだ。
【もも上げ】
一定のリズムでもも上げをしながら、ももを手で叩くトレーニング。
①上げたももを同じ側の手で叩く
②合図後、上げたももと逆側の手で叩く
続いては鈴木氏と逆の動きをするトレーニング。
・鈴木氏が体を前に倒したら自身は後ろへ倒す
・鈴木氏が体を左に倒したら自身は右へ倒す。右に倒したら左へ倒す
簡単な動きでもエラーが発生しているという事は、サッカーではさらにエラーが発生している。
予想外の運動を行い、脳の力を上げる事が必要。
【マーカートレーニング①】
マーカーの色で分かれたラインへ移動して戻る反復運動トレーニング。
鈴木氏が出すホイッスルの音に応じて対象のラインに移動して戻る。
①の音:黄色マーカーのラインへ移動して戻る
②の音:赤色マーカーのラインへ移動して戻る
音と手の合図を追加して難易度を上げる。
手を上げる:音と逆のラインに移動して戻る
③の音:直前と逆のラインへ移動して戻る
感覚で移動しては意味がないので、頭を使う事を意識する事、
情報を認識して正確かつ速く動く事をアドバイス。
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【実際のトレーニング風景:マーカートレーニング①】
【マーカートレーニング②】
あしぶみの継続運動と番号ごとに設定された動きを合図で行いながら、
鈴木氏が宣言するカラーと別カラーのマーカーを足元から拾う情報認識のトレーニング。
①:両手を前に伸ばす
②:両手を横に広げる
③:おしりを触る
④:ジャンプ
赤の宣言時は緑のマーカー、緑の宣言時は赤のマーカーを拾う。
ホイッスルの合図を追加して難易度を上げる。
1回:宣言通りのマーカーを拾う
2回:通常に戻る
3回以降:1回、2回の指示に切り替わり続ける
継続運動に様々な情報が加わると精度が落ちてしまう。
脳がパンクしない様にトレーニングを継続する事が重要。
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【実際のトレーニング風景:マーカートレーニング②】
【お手玉】
2人1組で動きながらの判断スピード・瞬時の動き出しを向上させるトレーニング。
対面で1.5mほどの距離を取り、相手にお手玉が見える状態で行う。
レベル1:相手が投げたと同じ手でお手玉をキャッチ
レベル2:キャッチする手と逆足を同時に出す
レベル3:お手玉を背中で隠して見えない状態でなげる
ボールでのパスを行う継続運動を追加して難易度を上げる。
・足裏でパス
・インサイドでパス
パスの継続動作は止めずに判断を早くする事が重要。
パスに意識をとられ頭が下がっている選手が多い。
頭は体重の10%を占めており、30度傾けると重さが倍になる。
ルックアップして行う事をアドバイス。
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【実際のトレーニング風景:お手玉】
【リングトレーニング】
決められたルールに沿って3色のリング中へ着地するトレーニング。
瞬時に色とルールを判断してリズムよく行う。
ルール:赤は右足を中・左足を外、青は左足を中・右足を外、黄は両足を中
レベル1:一定のテンポ
レベル2:手を体の前後で叩く継続運動を追加
レベル3:着地時に次のリングの色を声に出す事を追加
同じリングで繰り返すのではなく、色を入れ替えて行う事も大切。
3つのタスクをこなしながら運動する事で判断力の向上・脳の容量が増えサッカーでも出来る事が多くなる。
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【実際のトレーニング風景:リングトレーニング】
【記憶力向上トレーニング】
番号に割り振られた動きを記憶し、一定のテンポ運動するトレーニング。
1:右足ももあげ 2:左足ももあげ
3:右足かかとを上げる 4:左足かかとをあげる
5:右足を外へ出す 6:左足外へ出す
7:右足を前へ出す 8:左足を前へ出す
目線の動きを追加して難易度を上げる。
・右足の時は目線のみ右、左足の時は目線のみ左
簡単そうに見えるトレーニングでもエラーが発生している事が分かる。
トレーニングでエラーを無くし、サッカーでプレーしながら周りを見る事が出来るようになる。
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【実際のトレーニング風景:記憶力向上トレーニング】
【短期記憶向上トレーニング】
マーカーで区切られた正方形の中にランダムで物を置き、短期記録を向上させるトレーニング。
ワーキングメモリの容量を増やし注意力を向上させる事でプレーの質が向上。
2人1組となり、覚える人とコントロールする人に分かれて行う。
・10秒間で置かれた物を記憶
・目を閉じて前に進む
・右肩を叩かれた場合は右へ90度回転、左肩を叩かれた場合は左へ90度回転
・止まった後、目を閉じたままどの方向に何があるかを20秒以内に回答
短期記憶力が向上する事で選手の位置を正確記憶してプレーする事が出来る。
周りを見る+記憶する事でより2つの動作を同時に行う力が培われる。
【親指フォーカストレーニング】
両手の親指を前に出し、一定のテンポで目線を左右に振るトレーニング。
目の焦点を合わすスピードが向上し瞬時に相手と味方、選手位置情報を入手する事が出来る。
短期記憶と合わせる事で正確な情報を持ちプレーする事が可能。
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【実際のトレーニング風景:短期記憶力向上トレーニング】
NIKE FOOTBALL ACADEMY オンピッチ KICK OFF。
オンピッチ講師は吉永氏。
講義テーマは「頭を使って周りを見る。」
周りを見る事でプレーの判断スピードが上がるので、周りを見る意識が重要。
オフピッチで学んだ内容をオンピッチで活かすトレーニング。
攻撃が武器のチームに得点が勝利につながる、楽しんでプレーして成長のヒントをつかんでほしいと伝えた。
【4×1 ロンド】
『ボールを2球使用』して、マーカーで作られたグリッド内でトレーニング。
外の4人はカットされないように2球のボールを回す。
試合同様にラインを設定しグリッド内でプレーする事が重要。
ルール
・2タッチ以下
・ボールが重なった場合は交代
・1球カットされたらワンタッチへ変更し10回繋いで終了
外の選手は周りをよく見て、ディフェンスが嫌がるボールの位置や自分達に有利な状況を作る事を考えながらプレーする。
味方へ声かけを行い言葉でパスを繋ぐ事、プレッシャーが無い場面では慌てずにプレーする事をアドバイス。
ディフェンスの選手はボールを見て動くだけでなく、ボールの動きを予測してプレーする。
【4×4】
センターラインで区切られた長方形のグリッド内での変則的4×4トレーニング。
自陣では4人でプレー、敵陣では2人でプレーする4×2の状況。
ディフェンスはボールカットをしたら自陣へボールを渡して、攻守交替。
ゲームをイメージしてゲーム中の考えと動き、ディフェンスを困らせるプレーを意識してプレーする事が重要。
待機選手は常にサポートやルーズボールに詰められる準備、カウンターが出来る細かいポジション修正を行う事が重要。
吉永氏よりボール保持時に何を考えているかを選手達に問いかけ。
ボールを見てプレーしている選手が多いが、周りを見るためにルックアップし目で繋がる事、
4×2の有利な状況ではボールを取られない事を意識する。
サポート選手も周りを見て常に有利な状況を作り出すポジション取りをする事を伝えた。
慌てたプレーでミスが生まれている事を選手達に指摘。
プレッシャーが無い場面ではパスをせず待つ、ディフェンスがつめてきたらパスをする。
ミスをした際にはボールを取り返すために、瞬時に切り替えする事を伝えた。
【3×3】
センターラインで区切られた長方形のグリッド内での3×3トレーニング。
両端に2人、中2×2の状況でゲーム想定したプレーを意識。
攻撃方向を設定し、橋の選手は2タッチ以下、中の選手はフリータッチ。
攻撃方法が見やすい状況を作り出すポジション取りを行う。
端の選手が反対端の選手にパスを通すまたは、中の選手が攻撃方向端の選手にパスを通した場合、
端の選手がワンタッチで落とし、パスを受けた選手がラインを超えればゴール。
ワンタッチ後はリターンパス禁止となり、3人目が関わるプレーが重要。
吉永氏よりプレー向上の指導。
ボールを奪った際は早く攻撃に移る事、ゴールを見る事を伝え、
ボールだけを見ていてはチャンスを逃すので周りをよく見る事をアドバイス。
ディフェンスにはキーパス(縦パス)を消すポジション取り、
ラインを下げさせてボールを奪う動きを求めた。
オフェンスはラインの駆け引きでキーパスを狙う動きを求めた。
ボールを下げる簡単なプレーではなく前に進むプレーが重要。
ボールを見すぎて選手間の距離が近すぎると指導。
周りを見て頭で考える事、判断スピードを上げる事を指導。
【ゲーム】
リターンパスを禁止し、3人以上が絡むプレーでのゲーム。
ここまでのトレーニングを意識して100%の力でプレーする事を伝え、
プレーに責任を持つ事、ボールへの執着心を持つ事、周りをよく見る事を要求。
カウンター時のポジション取りの指導。
前を向いている選手が多いが、周りの選手が見える向きでのポジション取り、
サポートが出来るポジション取り、広くピッチを使う事をアドバイス。
周りが見える事で声が出るようになり、よりプレーの向上が見込める。
常に3人以上が絡むプレーを考えて、止まらずにプレーする事を伝えた。
吉永氏と鈴木氏より総括。
吉永氏
「オフピッチとオンピッチは普段から繋がっている内容。
急な技術の向上やチームが強くなる事は難しいが、トレーニングで脳や目の能力を伸ばす事にもっとトライしてほしい。」
「試合では選手達にしか分からない事があるので、選手達で解決出来る事が大切であり、良い選手の要素。」
”見えるから言える” ”気づくから言える” ”勝ちたいから伝える”
「もっとを声を出してプレーしほしい、今日の学んだ内容を意識する事が
チームで広がって成長する姿を楽しみにしています。」
鈴木氏
「自分自身も本気でサッカーに取り組んでいた、怪我で続ける事が出来なくなってしまった。
困難やうまくいかない時期はあるが、諦めないでほしい。」
「今を大切にして、1日1日を過ごす事が大切。
環境に甘えず自分で考えて本気でサッカーに取り組んでほしい。」